水戸大神楽
水戸歌舞伎花火にかける思い

日本全国に分布する民俗芸能の中で一番多いのは「神楽」と呼ばれる芸能です。
神楽には、「十二座神楽」や「太々神楽」「里神楽」などがありますが、私たちは「大神楽」(太神楽)と呼ばれる専業者によるプロの集団として代々護られてきました。
伊勢大神楽を中心とする西日本の大神楽、江戸太神楽や水戸大神楽などを中心とする東日本の大神楽、全国に散在した大神楽も、今は数えるだけしか残っていません。
「大神楽の指南所」といわれた水戸の大神楽も衰退の一途を辿っており、厳しい状況は変わりません。「水戸歌舞伎花火」の出演を機に、広く皆さんに水戸大神楽を知っていただき、伝統を護持する一助になれば幸せに思います。
今回は、水戸に伝わる獅子舞と、歌舞伎に取り入れられた曲芸などをご披露させていただきます。